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ランドセル

 今回のテーマはちょっと趣向を変えて、現代の歳時記である「ランドセル」です。

 「ランドセル」の語源は、オランダ語で背負いカバンを意味する言葉の「ランセル」です。江戸時代の終わりに、兵隊用の布製のリュックサックが西洋から輸入されたのがランドセルの歴史の始まりです。

 明治時代になって、兵隊が使っていたランドセルが通学用に変る出来事が起こりました。最初に学習院がランドセルを使って通学をさせることにしたのです。その後、当時の首相だった伊藤博文が、大正時天皇の学習院入学を祝い、皮製の箱型で作った特注のランドセルを献上しました。これが現在のランドセルの原型になったのです。

 昭和30年頃までは、ランドセルは高級品で、庶民の間には普及せず、特に地方では風呂敷に包んで通学するのが一般的でした。しかし、両手が使えるなどの長所から、徐々に日本の小学生には欠かせないものになっていきました。日本のランドセルのような、箱型の背負うカバンは世界的にも珍しいそうです。

 

生活の中の仏教語

「相性」

 「あの人とはどうも相性が悪い」などとよく言うように、「相性」というのは、誰かと誰かの性格や調子が合うかどうかを表現する言葉です。この言葉は、仏教では「そうしょう」と読みます。

 仏教では「生命」の状態を十種類に分類した「十界」という考え方があります。それらが心身にどう現れて、変化していくかを示したのが、「十如是(じゅうにょぜ)」で、「相(そう)」「性(しょう)」「体(たい)」「力(りき)」「作(さ)」「因(いん)」「縁(えん)」「果(か)」「報(ほう)」「本末究竟等(ほんまつくきょうと)」という順番です。ご覧のように、「相」と「性」が最初の2つになっています。

 「相」は外面に現れている姿や形のことで、体や人相などを指します。一方、「性」は外面的な形としては捉えられない内面的な特質のことで、心や精神を指します。人は外面と内面、体と心で成り立っていて、この二つは切り離せないので、「相性」として一つの言葉のようになっているのでしょう。

 日々の人付き合いにおいては、この「相性」が合うかどうかはとても重要です。ですが、あまり自分中心に相手を好きだとか嫌いだとか考えないで、相手のことを尊重して付き合っていく姿勢が大切なのではないでしょうか。

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